LIFE SHIFT 【100年人生の時代入門編】 

2020-11-14

 

人は元気になってきている。

高齢者、80歳ぐらいの高齢者は前よりも健康になってきていると言われています。

そして医療やテクノロジーのおかげで、人間の寿命が100年になるとも言われているのです。

さらに、日本で見てみると、人口構成と動態から、高齢者の割合が増え、そして労働者人口は減っていっているわけです。

高齢になっても働き人としての役割が少なくなるのではなく、ますます重要になり、働き続けなければならない時代になってきているのです。

これまでの人生、定年が60歳で、1つの仕事を全うし、そして定年後の人生を考えるだけでよかった。要は2ステージの人生でよかったわけです。

しかしながら、これからの人生は、100年の寿命の間、ずっと働き続ける必要が高まってきているのです。

 

LIFE SHIFT 

100年人生,コロナ,希少性

仕事やライフサイクルを10年、20年単位で考え、何回も仕事を変えていくことを考えなければならない時代になりつつあるのです。

100年の人生の間に何回も仕事を変えて、ライフサイクルを回していく時に必要なことは次のサイクルに移るタイミングと準備です。

商品ライフサイクルを考えるために使われる「Sカーブ」を用いてそのイメージを作っていきましょう。

 

Sカーブ

カーブは、マーケットの中で製品のライフサイクルを分析する時に使われるもので、

製品の出荷台数(累積)を縦軸に、時間(年代)を横軸にしてプロットした時に、

S字状にプロットでき、製品の出荷台数が飽和する時間(年代)を知ることができるものです。

Sカーブで表現される成長カーブは3つに分けられます。

はじめの「導入期」、安定成長する「成長期」、そして曲線が飽和する「成熟期」。

それぞれは同じ期間、すなわち一つのSカーブのを3つの均等分割した領域をそれぞれ示しているのです。

そのSカーブを仕事の習熟度のように考えてみてください。

はじめに取り組み始めた時には、分からないことだらけで、一生懸命勉強して、トライして徐々に慣れていきます。それが導入期。

次に、慣れてきた仕事のやり方を使って、どんどん成果を出していく成長期。

最後に、慣れすぎて、どうも成果もワクワク感も薄れてきたと感じる成熟期。

この成熟期に入る頃には、次の仕事に乗り換えることを考える必要がある。

今までは、「教育 → 仕事 → 引退」のステージでよかったですが、これからは2回目、3回目の仕事のステージが加わることになります。

すなわち「教育 → 仕事1 → 仕事2 → 仕事3 → 引退」のように仕事のステージが数珠つなぎに現れます。

そのステージの終わる前に、次のステージの準備を行い、新しい仕事のステージを生み出していくという意識こそが大切なのです。

 

多動力

個人 ネットワーク スマート フォン 手 フォトモンタージュ 顔 フォト アルバム 世界 人口 人間関係
Gerd AltmannによるPixabayから

仕事をやっていてわかると思うのですが、経験を積むにつれてだんだんとその仕事を悩まなくてもこなせる状態になってくる、

そうなってくると、そうです次のステージに移るタイミングが近づいてきていると考えるのです。

仕事に取り組みながら、よそ見をするのは良くないと言われてきました。隣の芝生は青いと感じてソワソワすることも良くないです。

しかし、今、その循環の仕事に一生懸命取り組みながら、自分の幅を広げ、深みを出すためにも、

いろいろな事を学んで、試してみる事は非常に大切な行いです。

最近のことばに「多動力」というものがあります。

いろいろなことに興味を持ち、そして、並行して取り組む。

どんどん取り組むのです。

そうすることで、いろいろなアウトプットを沢山出せることになりますし、

それぞれの持つ良い点が相乗効果を生み出すことで、

新たな価値創造にもつながるといわれているからです。

そして、年齢が上がり、ライフサイクルは段々と短くなってくると思うのです。

その時に、大切にしたいことは、次のステージに入るには今(もしくは前)のステージの経験や知識などを活用しながら、

もう一つ何かを加えて、ある種連続的に、ある種断続的にステージを変えていくことが重要なんだと思います。

例えば、物を設計するエンジニアだったのが、ファイナンスの知識を加えて、設計コンサルタントになるように、

付加価値が増える方向で考えてみることが大切と思います。

まとめ

 

日頃から、自分の主要領域以外の周辺に対して興味を持って見ておくこと

できれば浅くてもいいので取り組んでみることも大切なのだと実感している今日この頃です。

知識創造時代、超高齢化社会において、付加価値のつけ方、高め方については用心して、

十分に考えて取り組むべき事です。

自分の心をこの環境下に適応するように変えていかかければならないのです。

我々の真の仕事を理解し、そして育んでいかなければならない時代なのかもしれませんね。

 

 

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参考記事:人生のステージ【100年人生での自己啓発】

参考記事:『Sカーブ』が不確実性を克服する( セオドア・モディス)